【フロック撮影をうまくいかせるポイント】

 

・目薬持参

これはフロックに限った話ではありませんが、撮影は目を開いている時間が通常より長くなります。冬場は特に目が乾く傾向が強く、業務用加湿器で常時加湿しておりますが、それでも皆様ほぼ例外なく目薬を差したがりますので目薬をご持参ください。

 

・衣装を多めに用意する場合はプラス1着~2着までに。その場合も自分なりのプランを。

多めに持ち込んで成功する方の特徴は「この二着で行こうと思っているが、スタジオに合うのかわからないので一応もう一着、この衣装も持ってきてみました」という「自分なりのプラン」があって、カメラマン視点(この背景に対してどういう衣装が反響がいい、というデータが集まっている人からの視点)からの助言もほしい、という場合。

失敗する例として特に多いのが『優柔不断による大量の持ち込み』。「選べないのであるだけ全部持ってきました」、という方は基本的にお断りしています。とはいえ当日突然お持ちになった場合にはやむを得ず選ぶのですが、大抵撮影自体失敗します。着てみてダメ、着てみてダメ、とやっているうちに時間をロスしてとりあえず時間がないからこれで撮りましょう、となることが多いです。「複数の衣装の中からベストな衣装を選ぶ」というのは「カメラマン」ではなく「スタイリスト」のお仕事です。ただスタイリストは弊社にはおりません。最低限「2着目を迷っているんですが、これとこれ、どっちがいいと思いますか?」というような少ない選択肢までに絞り込んでからお持ちいただけると多く持ってきた衣装がプラスに働きます。

 

・成功しやすい衣装

①ドレス(背景と一番調和します)

②水着、下着(背景が濃い色なので肌色が明るくきれいに浮きあがります。また背景まで距離があるので室内照明による色被りがないのがフロックの最大の特徴です。室内灯やシャンデリアなどの黄色い電球の光が肌にかぶったりせず美肌の方には特におすすめです。)

③メイド、バニー(コスプレ衣装は相性がいいことが多いです)

④着物(袴)、浴衣(大正ロマンぽくうつります。小道具に番傘や扇子などお持ちいただくとさらに映えます)

 

・失敗しやすい衣装

フロックの背景の主張が強いせいか、素材感がぱっとみチープにみえるようなものやラフな感じの衣装の場合、明るいスタジオに比べて調和しにくい傾向にあります。ラインが出にくくラフな印象のキャミソールなどは意外と映えにくいかもしれません。

 

・成功しやすい衣装の色

白(どんな背景にも合います)

ベージュ(濃い背景と同系色の淡い色として自然に調和します)

ゴールド(同系色の背景ときらびやかに調和します)

シルバー(嫌味なく背景に負けることなく自然に調和します)

黒(特にエナメル素材。強い印象をつけたい場合にオススメです)

淡いピンク

淡いパープル

 

・失敗しやすい衣装の色

※水着などの布の面積が少ないものについて、布の色はあまり気にしなくて大丈夫です。

問題は布の面積が多い衣装で、主張の強いフロックの背景に相性が悪い色がございます。

【極力避けたほうがいい色】

オレンジ(背景と同系統のわりに調和せず悪目立ちすることが多いです)

朱色(オレンジがかった赤ですが、床の色と丸被りです。同系色で馴染むかも?ということでお持ちいただくことがありますが、主張が強い床と主張が強い衣装の色、さらに同じ色、ということで相性がかなり悪いです。)

緑系(深緑だと悪い意味でクリスマス感が出てしまいます。かわいい印象にもきらびやかな印象にもなりにくいです)

人工的な蛍光色(背景の主張が強いせいか何となく喧嘩して悪めだち感がでることが多い印象です)

 

・フロック撮影は時間厳守!早く行けば早く帰れるかも?は誤認識。

フロックの背景はお客様の出入り口にもなっております。お客様の入店の時、前の方の撮影が終わっている必要があります。お客様の来店予約のタイミングに前の方の撮影終了や衣装チェンジを合わせています。大幅に遅く来るのは撮影時間が短くなることは言うまでもありませんが、早くつきすぎても、前の方の撮影中になってしまいその撮影を止めてお客様をお出迎えしますので、前の方にお待ちいただいた分、お客様の撮影時間が少し短くなってしまいます。ちょうどぴったりか5分遅れくらいでインターホンを鳴らしていただくのがベストで一番長く撮影ができます。お待ちいただく時間も少なく、帰りも一番早く帰れます。